Ph.D. (文化人類学)/香港中文大学 講師
私は上海で⽣まれ、それから⾊々なご縁により、アメリカ、香港、日本で居住した経験から、各国の男女意識の違いを若い頃から身にしみて感じた。
私は母親から「女の⼦であっても精神的にも経済的にも⾃立する必要がある」ことを教えられて育った。
「将来、あなたを大切にして平等に扱うパートナーに出逢えたら喜ばしいが、もし出逢えなくてもあなたは幸せな一⽣を過ごす権利がある。」
この言葉は、私の人生に大きく影響した。私は結婚するまで、熱⼼に勉強してがんばってきた。
男性より劣っていると思ったことはなかった。
しかし、結婚後、親戚や友⼈、そして社会全体から、 独身時代には経験したことのない不平等を感じるようになった。
もしかして、現在も、結婚は事実上「女性に隷属化させる装置」ではないかという疑問も時々感じた。
その経験が転機となり、私は博⼠課程に進学した際、論⽂のテーマとして結婚の幸せと男女平等についての質的研究を始めた。
そのきっかけに、日本で同じ価値観をもつ複数の仲間と出会い、ジェンダーイコールのメンバーになった。