Skip to main content

映画「性別が、ない! インターセックス漫画家のクィアな日々」

篠原くるみ
こんにちは!ジェンダーイコール 篠原です。
ドキュメンタリー映画 「性別が、ない! インターセックス漫画家のクィアな日々」 。
こちらの映画、公開に向けてクラウドファンディングで資金調達をされていました(すでに募集は終了しています / プロジェクトページはコチラ)。
ジェンダーイコールと同じ東京都北区で活動されている Rainbow Tokyo 北区 代表の時枝氏に教えていただき、わずかながら支援させていただきました。そして、4月30日 UPLINK渋谷にてクラウドファンディング支援のリターンとして先行公開の鑑賞をしてまいりました!

セクシュアリティを「表現する」ということ

映画のテーマとマッチしてるかわかりませんが。一言、すごく「爽快」な映画でした。

自らのセクシュアリティを語る登場人物の方々。
「ヒゲがあっておっぱいがある自分の姿がすごくしっくりきた」って語る姿、めちゃくちゃカッコよいのです!

僭越ながら、わたしも「母親役割」「性別役割」から抜け出せていなかったときがすごくしんどかったなぁと思い出してしまいました。。
悩みの種類はぜんぜん違うと思います。ただ、「本当の自分」がわからないとき、周囲に理解してもらえないとき、自分に胸を張れないときが辛いという点では、いわゆるセクシュアルマイノリティと言われる人もそうでない人も、みんなおんなじだろうと思うのです。

そして、主人公であるマンガ家の新井さん。コミックエッセイでご自身や周囲の方々についてリアルな表現をしている方です。
性に悩む人たちからたくさんの支持を得ている一方で、セクシュアルマイノリティの実情を公にすることに対し反発を示す人もいるとのこと。
そんな声に対しての新井さんの一言に、わたしはとても勇気付けられました。
声を上げることで見える世界がある。本当にその通りだと思います。

子供(小2)の反応

今回、子供と一緒に鑑賞させていただきました。
親的な目線としては、視野を広げてほしいとか、そういう想いもあり。そして単純にどんな反応するんだろう?という興味もあり(笑)
とはいえ、結構きわどい表現とか出てきそうだし、大丈夫かな〜?と内心少しドキドキしていましたが、本当に子供にも見せてよかったと思っています。

子供なので感想は単純ですが、
「〇〇さんは、お仕事で一緒の人。学校の先生。」
「〇〇くんは、小学校のとき男の子が好きだと思ったんだよ。」
「あの人は、まえは男の人だった。」
「あの二人は、家族とかきょうだいじゃないけど、一緒に住んでる。」
などなど、ちゃんと見たままの事実をなぞっている!しっかり見ていたようでエラかったです。

その一方で、映画の終盤、
「ママは、性別あるよね???」と心配そうに確認してきました。。
そっか、そこかぁ。なんだか少し不安になったみたいでした。

子供の反応は正直です。彼女のこれまでの8年間、家族も友達も先生も、「女」と「男」しか見えてこなかったのだから。

それでも、大事だと思うのは、事実を見せること。
世の中にはこんな人がいて、こんな顔をしていて、こんなふうにしゃべって、こんなお仕事をしていて、こういうふうに生きている人。
画面の向こうだとしても、ドラマとドキュメンタリーの違い、創作とリアルの違いくらいは子供にもわかります。
実在する人間が動く姿を見せること、見せ続けることが大事だと思うのです。

これからの社会に絶対必要だと感じたこと

わたしがこの映画を見て、即刻いまの社会に取り入れるべきだと強く感じたことが二点あります。

ひとつめは、性別欄の廃止もしくは改定です。
「男・女」ってマルつけるあれ、いる?
ほとんどのケースで必要ないですよね。そもそも大抵「男」が先に書かれてることに毎回イラッとするし、なくてよくないですか?
…とわたしですら思うくらいなので、どちらにもマルを付けたくない、しっくりこない方はきっともっと毎回嫌な思いをされていると思います。

それからふたつめ。
学校の先生や保育士さんに、セクシュアルマイノリティといわれる方々が増えるといいなと思いました!
出張授業とかでもいいです。もっともっと子供たちの身近な存在になってほしいなと思います。

この映画に出てくるような、単なる「男」とか「女」に分類されない人たちを「なんだかよく分からない人」としてしまう原因。
その大半は、多くの人がセクシュアルマイノリティ当事者との接触機会を逃してきたことだと、子供の反応を見て感じました。

自分ではない人間と関わり合うとき、「人と人」としてリスペクトしあえる付き合いができれば、相手の「性」が何かというのは取るに足らないことなんじゃないでしょうか。
映画「性別が、ない! インターセックス漫画家のクィアな日々」。ドキュメンタリー映像のパワーを感じました。
魂を込めてこの映画を製作された渡辺監督の想いが、是非たくさんの人に伝わってほしいなと思います。

映画の公式サイトはコチラ。2018年7月28日よりUPLINK渋谷にて公開されます!

【セミナーレポート】みんなが輝く北区を目指して!多様性について考えよう ーRainbow Tokyo 北区のこれまでとこれからー

篠原くるみ
こんにちは!ジェンダーイコール篠原くるみです。先日の里親セミナーに引き続き、3月25日に開催されたRainbow Tokyo 北区さんのセミナー 「みんなが輝く北区を目指して!多様性について考えよう ーRainbow Tokyo 北区のこれまでとこれからー 」。今回はわたしが参加させていただきました。
Rainbow Tokyo 北区 椿克美さんの進行のもと、代表の時枝穂さんから今年度の活動報告、そして、協力事業としてLGBTを題材にしたドキュメンタリー映画を制作された渡辺監督のお話を聞いてまいりました。

Rainbow Tokyo 北区 活動報告

Rainbow Tokyo 北区 は、2017年3月に発足したダイバーシティ&インクルージョン社会の実現に向けて活動を行う団体です。

みなさんは、「アライ」という言葉をご存知ですか?
アライとは、LGBT理解者のことです。(英語で「同盟、支援」を意味するallyが語源。わたしは今回初めて知りました..!)
渋谷区男女平等・ダイバーシティセンター アイリス 制作のパンフレット「LGBT基礎知識ガイド 誰もが誰ものアライになれる」によると、性のあり方は、以下4つのかけあわせなのだそうです。

  1. 体の性(単純に男女二分にはできない)
  2. 心の性(性自認。自分をどんな性別だと思うか)
  3. 好きになる性(性的指向)
  4. 表現する性(服装やしぐさなど)

LGBTもそうでない人も含むすべての人が、これらの要素から構成される「性」を持っています。

今回のセミナーには、LGBT当事者の方もそうでない方も参加されていました。当事者でない方の声としては、LGBTの方はいじめや争いごとに巻き込まれるリスクが高く、そんな現状に問題意識を持っているというものでした。

さて、Rainbow Tokyo 北区さんの活動報告。

Rainbow Tokyo 北区 代表 時枝氏
とにかく活動のスピードが半端じゃない!代表の時枝さんをはじめ、メンバーの皆さんは他にお仕事を持っておられる方々なのですが、活動報告ではこれでもかと一年間やられてきた事業をご紹介されていて、圧倒されました..!
スタートからおよそ一年で、ここまでの活動をやれるのは本当にすごいと感じました。

特に、Rainbow Tokyo 北区のスピード感を支えていると感じたのは以下の3点です。

  • 有識者へのアプローチと巻き込み
  • 多様性社会の実現に向け先進的な施策を打ち出す自治体(渋谷区、世田谷区、豊島区、千葉市)とのコンタクト、北区長への協力依頼

  • 社会の動きやニュースにしっかりアンテナを張り、関連したイベントを企画し実現する
  • 働き方、社会的養育、里親制度等に関するイベント開催

  • 多種多様な団体とのコラボレーション
  • 北区創業支援施設「ネスト赤羽」、NPO法人OVA 、ライフネット生命 など

代表の時枝さんとは最近になり知り合ったのですが、私たちジェンダーイコールとも一緒に何か事業をしようという話が具体化している最中です。
Rainbow Tokyo 北区 さんのさらなる活躍で、これからの社会がどう変わっていくのかがとても楽しみです。

セクシュアル・マイノリティの性と愛に迫る「性別が、ない!インターセックス漫画家」

渡辺正悟監督は、長くNHKや民放テレビ局でドキュメンタリー制作に携わってこられた方です。
メディアのあり方が時代とともに変遷する中で、テレビ以外の映像制作に取り組もうとしたとき、LGBTを題材にしようと考えたそうです。
LGBT当事者の方は何を考えているのか?当事者に寄り添い、映像に残したいと考えるようになったそうです。

「わたしたちは、多様性を受け入れることが本当にできるのだろうか?現実問題として、できていないのではないか?」という問い。
映画の主人公の新井祥さんは漫画家です。エッセイコミックという形でLGBTのことをユーモアを交えて描写しているけれども、本人が実際に経験したことを描いている。そして、表現者として一般の若者とつながりを持っている。
このことに関心を持った渡辺監督から、新井さんにオファーをしたそうです。

映画を公開するにはお金がかかります。社会的に関心の高いテーマであるはずだからと、複数の公的機関やたくさんの企業に協賛のオファーをかけたそうですが、「時期尚早」などど言われ、なんと全てに断られてしまったそうです。
現在クラウドファンディングにより資金調達をされています。わたしは、このイベントの前に時枝さんから紹介を受けて興味を持ち、すでに支援をしていました。ですが、今回渡辺監督のお話を聞いて、ぜひ子供にも映画を見てもらいたいと思い追加で支援をさせていただきました。

いわゆるセクシャルマイノリティとひとことで言っても、世の中にはほんとうにたくさんの「性」があります(グラデーションというそうです!)。
頭では「差別感情はない」と思っているつもりですが、本当に当事者の方の立場に立てるか?気持ちを理解しているか?というと自身を持ってイエスとは決して言えないなと思います。

セクシュアル・マイノリティの存在をどう私たちが受け止めてきたか? 自分とは別の人間。あるいは関わりたくない人たちという通念が、その存在をいつも見えない、見ない存在にしてきたように思います。

クラウドファンディングのページにある、この渡辺監督のコメントがわたし自身を含む多くの方に当てはまる感情なのではないでしょうか。
「自分とは別の人間」と蓋をしてしまうことで、出会えるはずだった人との関わりを絶ってしまうことは単純にもったいないなと感じます。わたしは、この映画を見て何を感じるでしょうか。それから、子供も。

クラウドファンディングはこちらのページから。3000円の支援から映画のチケットが付いてきます。4/25まで。

【セミナーレポート】Rainbow Tokyo 北区主催:子どもの未来を考えよう「里親意向調査からみる里親リクルート」

田渕恵梨子
最近、NPO法人フローレンスさんが手がけている赤ちゃん縁組事業や、私の友人が養子縁組の仕事を始めたことで、「養子縁組」に対する情報を耳にする機会が多くなっています。
しかし、私自身はお恥ずかしながら里親と養子縁組の違いを理解ができていませんでした。

このような状況の私に、いつもお世話になっているRainbow Tokyo 北区の時枝さん、椿さんが里親をテーマにしたセミナーを開催するという情報をいただきました。
タイトルは「子どもの未来を考えよう〜里親意向調査からみる里親リクルート」。
せっかくの機会だったので参加してきました。

今回は簡単ではありますが、その参加レポートをお伝えしたいと思います。

セミナー概要

講師プロフィール

木ノ内 博道 氏

NPO法人千葉県里親家庭支援センター理事長

下養育里親・専門里親、公益財団法人全国里親会 前副会長
社会保障審議会などの委員として、改正児童福祉法などに関わる。
日本財団「里親意向調査」にも当初より関わる。

金ヶ崎 絵美 氏

十条王子法律事務所 弁護士

里親制度と養子縁組制度の違い

最初に金ヶ崎弁護士より、里親制度についての説明がありました。

里親制度とはさまざまな事情により家庭での養育が困難又は受けられなくなった子どもたちを、温かい愛情と正しい理解を持った家庭環境の下で養育する制度です。
里親は養子縁組ではありません。

養子縁組制度とは、実の親子関係になることです。
対して里親制度の場合、里親との間に法律上の親子関係は成立しません。
また、里親になると、公的機関からの経済サポートを受けることができます。
里親手当(約7万円)、養育費(5万円〜)で、トータル15万位支給されるそうです。

里親の種類

里親には下記4つの種類があります。

養育里親 様々な事情により家族と暮らせない子どもを一定期間、家庭に迎え入れて養育する里親。原則として子どもが18歳に達するまで。
専門里親 養育里親のうち、虐待や非行、障害などの理由により専門的な援助を必要とする子どもを養育する里親。原則として2年以内。
親族里親 実親が死亡、行方不明などにより養育できない場合に、祖父母などの親族が子どもを養育する里親。
養子縁組を希望する里親 養子縁組によって、子どもの養親になることを希望する里親。養子縁組の手続きが終了するまで。子ども年齢については養育里親と同様。

「里親」意向に関する意識・実態調査

金ヶ崎弁護士から里親制度の説明を受けた後、日本財団の「里親意向調査」に当初より関わっているNPO法人千葉県里親家庭支援センター理事長の木ノ内氏より、調査結果についてレポートだけでは伝わりにくい現状の問題点などについて分かりやすく説明をしていただきました。

日本には、さまざまな事情で、親と一緒に暮らせない子どもたちが約4万人いると言われているそうです。そのうちの約8割が乳児院や児童養護施設などの施設で暮らしています。対して潜在的な里親家庭候補は全国に約100万世帯あるにも関わらず実際の里親意向者は約6%。日本は諸外国に比べて里親になるという感覚が非常に低いようです。
そこにはさまざまな要因がありますが、木ノ内氏がお話しされていた問題点の中で私が印象に残ったものは下記3つです。

  • 施設ではなく、家庭環境の下養育を行うことの重要性が認知されていない。
  • →子どもが施設育ちでも構わないのではないかと考えている人が多いそうです。
    でも施設は時間単位で動くため、自発的な思考が育ちません。
    例えば、普通の家庭だとお腹が空いたらご飯やお菓子を食べ、お風呂も入りたい時に入ることができます。
    それに対して施設は全て決まった時間に行動します。
    「お腹が空いたからご飯を食べる」ではなくて「6時になったからご飯を食べる」になってしまうのです。
    幼児期から思春期というのは豊かな人間性を育むためにはとても重要な時期です。
    「家庭で普通に暮らす」ということは実はとても重要なことなのです。

  • 里親相談窓口が極めて少ない。
  • →児童相談所は虐待対応で手一杯。里親を増やそうという意識が低いそうです。

  • 興味はあるけど、経済力で踏み出せない人が多い。
  • →経済サポートがあることが知られていないそうです。

    感想

    セミナーに参加したことで里親制度についての理解が深まりました。

    里親制度で月額15万円の経済サポートが得られることも初めて知りました。里親のハードルが一気に下がる良い話だと思いましたが、里子が成長すれば学費の問題などに直面すると思います。その時、里子が希望する学校に負担なく入れてあげる制度も合わせて充実するようになれば良いなと思いました。

    現在日本においては里親について一般にほとんど認知されていないのが実情だそうです。
    潜在的な里親候補者は100万世帯にも及ぶと言われているようですが、私自身、里親に経済サポートがあることを知らなかったように、日本人の里親に対する理解は極めて低いように思います。
    里親の認知を高める主な情報源として、テレビや新聞が大きな役割を果たしていることがわかっているそうです。
    うまくマーケティングを行いながら、正しい知識で里親への理解が深まると良いなと感じました。

    児童福祉法 第一条
    「全ての児童は、児童の権利に関する条約の精神にのっとり、適切に養育されること、その生活を保障されること、愛され、保護されること、その心身の健やかな成長及び発達並びにその自立が図られることその他の福祉を等しく保障される権利を有する」

    里親制度とは、上記の条項の実現に向けた手段の1つだと思います。
    このことが日本社会の誰もが意識できる世の中になってほしいものです。

    ヴェルテック&ジェンダーイコール共催:小学校低学年向けプログラミングワークショップ

    2/17(土)に、株式会社ヴェルテックとジェンダーイコールの共催で「小学校低学年向けプログラミングワークショップ」を実施しました。

    開催概要

    対象受講者 小学校低学年
    目的 ①身の回りにある動くもの(おもちゃロボットを例に出す予定)はプログラミングによって動いていることを知ってもらう
    ②「プログラミングができた!」という成功体験をしてもらう
    ③小学校低学年のプログラミングに対する理解を調査する
    プログラミング言語 Scratch(スクラッチ)
    受講人数 親子3組(計6名)
    講師 田渕恵梨子、竹形誠司(技術サポーター)

    きっかけ

    ジェンダーイコールがなぜプログラミング教育?と思われる方も多いと思いますので、先に説明しておきます。
    ジェンダーイコールは、事業の1つに「子供向け教育事業」を掲げています。
    私たちは、子供たちが成功体験を繰り返すことによって、自信が育まれ、ジェンダーに囚われない「将来の夢」を持つようになると考えています。
    子どもたちへの教育を通じて成功体験をさせてあげたい。では、私たちの力で何ができるのか?
    そう考えて出た答えが「プログラミング教育」でした。
    当団体代表理事の田渕は元々システムエンジニアでした。そして、副代表理事の篠原は現役システムエンジニアです。
    そして、以前紹介したこちらのイベントで、オフィスを使わせていただいたご縁で知り合ったのが、
    株式会社ヴェルテック代表取締役の竹形誠司さんです。
    竹形さんは、Java関連のテクニカル本を複数出版されているテクニカルライターで、長年にわたりIT業界でご活躍されている方です。
    偶然竹形さんもプログラミング教育の事業を考えられていたところで話が盛り上がり、共同でプロジェクトを開発することになりました。
    今後、何をやっていくかということは別の機会にご説明することにします。
    今回は低学年の子供たちがどのレベルまでプログラミングを理解するかという調査も兼ねて、初のワークショップを開催しました。

    進行内容

    受講者には、こちらのかわいい小学生向けパソコンを1人1台用意しました。外部ネットワークから遮断され、プログラミングの勉強に特化させています。
    「親が安心して子供に渡せるパソコン」というテーマで開発中です。(現在は試作品)

    進行は、はじめに自己紹介/全体の流れ/プログラミングについての説明を行った後、休憩をはさみながら、3ステップのプログラミング指導を実施しました。

    第1ステップ
    ①マウスの説明
    ②ポインタの説明
    ③ステージとスプライトの説明
    ※スプライトはキャラクターのこと。今回はネコのキャラクターを使用(右記参照)
    ④クリックの練習
    ⑤ドラッグアンドドロップの練習
     「フラグがクリックされたとき」をステージにドラッグアンドドロップ
    ⑥「フラグがクリックされたとき」、「10歩動かす」

    第2ステップ
    ①「フラグがクリックされたとき」
    ②「10回繰り返す」
    ③10歩動かす
    ④次のコスチュームにする
    ⑤1秒待つ
    ⑥「ニャーの音を鳴らす」

    第3ステップ
    ①各自自由に組み合わせる(10分)
    ②①の発表会(5分)

    第3ステップでは、先にどんな動きをさせたいかを考えて、その内容をホワイトボードに書いてもらいました。
    その後、ホワイトボードの内容どおりにプログラムを組みます。


    ↑10ほあるいてにゃーとないてからさかだちする。ぶつかったらはんたいにむく。あるきながら絵をかく。


    ↑ホワイトボードどおりにプログラミングした動き。

    ワークショップデザイナー

    今回、ワークショップデザイナーの駒崎美紀さんにも、ご協力いただきました。
    ワークショップデザイナーは、人と人とのコミュニケーションの場面を生み出していける専門家として、「共に」活動することを楽しめる資質を持ち、コミュニケーションを基盤とした知識や技能を活用する参加体験型活動プログラム(ワークショップ)の専門職です。
    彼女は、青山学院大学社会情報学部ワークショップデザイナ育成プログラムの受講を修了し、さまざまなワークショップのアドバイザーとして活躍しています。
    今回はママ友のご縁で、お子さんと一緒に特別参加してくれました。
    ワークショップ終了後、早速プロの視点で的確な指摘事項をいくつもいただきました。素人には想像もつかないプロのアドバイスはさすがです。
    指摘事項を改善し、次回はより良いワークショップを実現できそうです。
    駒崎さん、ありがとうございました!
    この記事をお読みの方で、彼女に相談をしたい方はこちらのフォームよりお問い合わせください。

    終わりに

    最初はプログラミング以前の問題で、マウスの使い方をすぐに覚えられるのか?など多々心配がありましたが、
    最後の発表では全員、自分で考えた動きをプログラミングすることに成功しました。
    子供たちにも喜んでいただけたと思います。
    次回、男の子も同様の集中力を保てるのか?調査予定です。
    調査を繰り返しながら、次のステップに進んでいきたいと思います。

    またこちらでご紹介させていただきますね。

    東大生たちとのディスカッションその②「男性の家事育児意識が非常に低い」問題について

    田渕恵梨子
    Twitterがきっかけで実現した「HCAP東京大学運営委員会」のメンバーと当NPOメンバー4名とのディスカッション。
    前回からの続きで、今回は「②男性の家事育児意識が非常に低い」について彼女たちに伝えた私たちの考えを書き記したいと思います。
    ディスカッションというよりも私たちの意見を述べているだけ・・・という点についてはご容赦ください^^;

    〜おさらい〜現在の日本におけるジェンダーギャップについて。

    私たちは学生に対して、下記4つの問題を共有しました。

    ①女性の就業率、キャリア志向は増加傾向にあるが、産後のキャリア維持が非常に難しい。
    ②男性の家事育児意識が非常に低い。
    ③男性側が育児経験に伴う付加価値を認識できていない。
    ④政府が提唱している「女性活躍」の真相。

    前回は、「①女性の就業率、キャリア志向は増加傾向にあるが、産後のキャリア維持が非常に難しい。」について述べました。
    今回は「②男性の家事育児意識が非常に低い。」についてです。
    当団体が日本男性の家事育児意識が低い原因の1つとして推測していることを述べたいと思います。

    子育て中の女性は「稼ぐ能力」への自信を持てない!?

    子育て中の女性は「稼ぐ能力」に対して配偶者よりも劣等感を持ってしまい、家事育児を抱え込んでしまっている人が多いのではないでしょうか?

    ここで注意すべき点は、上記の対象が「子育て中の女性」という点です。

    日本において、子育て世帯における家事育児の分担割合が母親に偏っているということはみなさんご存知のことと思います。
    これは、例え母親が父親と同様にフルタイム勤務をしていたとしてもあまり変わらないのです。
    配偶者よりも家事育児の負担を多く抱えながら、同等に稼ごうと思っていてもなかなか容易ではありません。
    出産前は第一線でバリバリ働いてきた女性が、出産を機に初めてこのような男女の不平等に気づくパターンは多いのです。

    女性が家事育児を自分で抱え込んでしまう理由

    なぜ女性は家事育児に対して配偶者に多くの負担を求めず、自分で抱え込んでしまうのでしょうか?

    それは、伝統的性役割の価値観について、両親の教育、学校教育、そしてマスメディアの影響によって、「母親が家事育児のメインを担うことは当然である」という固定観念を刷り込まれているからだと思います。

    そうして家事育児も仕事も全て自分で抱え込もうとした結果、「稼ぐ能力」に対する自信が薄らいでしまうのです。

    母親がこの意識のを持ったまま、夫婦で下記いずれかの選択をするとします。

    1. 夫婦平等にキャリアアップを狙うのか?
    2. 夫婦どちらかキャリアップの資質のある側にキャリアを優先させるのか?

    この場合、稼ぐ能力に自信のない母親と大黒柱思想を持っている父親(これも固定観念の呪縛)の利害関係が一致して母親が「降りる」ケースが多いのではないでしょうか?その結果、男性の家事育児意識は当然低くなります。

    男性の家事育児意識が低い理由

    男性の家事育児意識が低いのは、男性のせいでも女性のせいでもありません。時代錯誤な固定観念にこだわり続けて、未だに刷新できていない日本の社会構造に問題があるのです。

    まずは私たちの意識改革から

    この社会構造改革のゴールは男性が大多数を占める政治・経済・社会のトップの男女比率を対等にもっていくことだと考えていますが、これを実現するにはボトムアップによる意識改革が必要不可欠です。まず私たちの意識が変わらなければ社会は変わらないのです。
    まずは、女性は勇気をもって家事育児のタスクを配偶者や家族にシェアして自分の負担を減らし、自分の社会的地位を向上させてみましょう。
    そして、男性は家事育児と仕事の両立はこれからの社会に必要不可欠であることを認識して、勇気を持って「妻の家事育児負担を減らして妻の社会的地位を向上させる」作戦に取り組んでみましょう。それはご自身の社会的地位の向上にもつながるはずです。

    1人1人の意識が変わることで社会は変わるのです。勇気と覚悟をもって負のスパイラルを断ち切ることが、未来の日本の存続を守ることにつながるのです。

    今日はここまで!

    次回は「③男性側が育児経験に伴う付加価値を認識できていない。」について。
    また時間を作って続きを書きます。

    東大生たちとのディスカッション(その①)

    田渕恵梨子
    Twitterを通じて、学生団体から私たちの活動について問合せがありました。

    彼女たちは「HCAP東京大学運営委員会」のメンバー。
    HCAP(=Harvard College in Asia Program)とは、ハーバード大学に本部を置く学生主体のプログラム。
    毎年、アジアの大学から8校程度が選考され、ハーバード大学との短期交換留学プログラムを開催しているそうです。

    2月に東京で予定している学生会議の企画において、ジェンダー問題をテーマにする案が出ているとのこと。
    そこで、私たちに日本の実社会でのジェンダーにまつわる諸問題についてヒアリングしたいという相談でした。

    私たちはもちろん快諾。
    学生、それも「東大」という優秀な学生たちがジェンダー問題に興味を持ってくれている。
    なんてすばらしいことでしょう。すぐに面談日程を調整してお会いすることになりました。

    事前準備

    事前に3つの質問をいただきました。

    1. 現在の日本におけるジェンダーギャップの状況や変化について
    2. 今後実施を予定している啓蒙活動について
    3. 当NPOの男性の視点の取り入れ方について

    メンバー間で集まってレポートにまとめた上で当日を迎えました。

    いよいよ当日

    休日のお昼時、東大生3名と当NPOメンバー4名とのディスカッションが始まりました。
    企画立案者の村上さんは女性でしたが、あとの2名は男性。
    若い頃からジェンダー問題に感心を持つ男性が増えれば、日本の将来も明るいですね。
    希望の光が差し込みました。

    私たちは、用意していたレポートを手渡し、順を追って説明を始めました。

    このレポートは、私たちの考えがまとまっていますので、当NPOについて知っていただくのにちょうど良い内容になっていると思います。
    せっかくの機会ですので公開させていただきますね。

    1.現在の日本におけるジェンダーギャップについて。

    学生からもらっていたこの質問に対して、私たちは4つの問題を共有しました。

    ①女性の就業率、キャリア志向は増加傾向にあるが、産後のキャリア維持が非常に難しい。
    ②男性の家事育児意識が非常に低い。
    ③男性側が育児経験に伴う付加価値を認識できていない。
    ④政府が提唱している「女性活躍」の真相。

    1−①女性の就業率、キャリア志向は増加傾向にあるが、産後のキャリア維持が非常に難しい。

    私たちは日本のジェンダーギャップが解消されない大きな原因として、
    「男女共に「男は仕事、女は家庭」という固定観念から脱却できていない。」
    という大前提の問題があると考えています。

    このことからさまざまな悪循環スパイラルを生み出しています。
    例を挙げると次のようなイメージです。

     夫の家事育児協力が不十分。
      ↓
     出産を機に夫の家事育児協力に期待が持てない女性が仕事復帰と同時にのしかかる家事育児との両立に不安を感じて第1線に戻ることを諦める。
      ↓
     本人の希望または会社からの辞令による時短勤務やマミートラック(*)への移動。
     (*)マミートラック・・・仕事と子育ての両立はできるものの、昇進・昇格とは縁遠いキャリアコースのこと(コトバンクより)
      ↓
     夫とのキャリア差がどんどん広がる。
      ↓
     能力はあるのにどんどん自信を無くしてしまう。(もったいない!)

    その他にも、

    • キャリアアップの重要な時期と出産の時期が共に30代である
    • 家事育児に専念したい男性を許容しない日本社会

    など、女性の産後のキャリア維持を阻害する要因はたくさんありますが、
    まずは日本人の大多数の根底にある、伝統的な固定観念から解放されることが重要だと考えています。

    今日はここまで!

    次回は「②男性の家事育児意識が非常に低い」について。
    また時間を作って続きを書きます。

    パパとコ主催「パパとコドモで一緒にミュージアム!」

    田渕恵梨子
    9/24(土)に開催された、パパとコ主催「パパとコドモで一緒にミュージアム!」に家族で参加してきました。
    場所は、文京区にある、東京都水道歴史館。

    きっかけは仕事でお世話になっている、森川 寛信さんからのご紹介。
    森川さんは、パパがつくるてづくり絵本「パパ絵本」を開発し、父子に向けた普及活動をされています。
    詳しくはこちら→https://charity-japan.com/interview/6114

    参加者は4家族。子どもたちは4歳〜8歳位でみんな同じくらいの年齢で、アットホームな感じで会がスタートしました。

    親子でミュージアム体験を楽しむコツ

    まずはじめに森川さんから「親子でミュージアム体験を楽しむコツ」についてのレクチャーがありました。
    ポイントは3つ。

    ①予習体験復習、復習体験復習
    ミュージアムに行く前に予習し、体験した後に復習することが重要とのこと、
    例えば、西洋美術館に突然小さい子供を連れていくだけだと、すぐに飽きられてしまいますよね。
    そこで予習として、事前にインターネットやパンフレットなどで美術館の絵などを先に見せておきます。
    そうすることで、実際その絵を見た時に「あ、この絵昨日見たよね?」といった感じで子供に興味を持たせることができるそうです。

    ②考える3つの問いかけ
    「この絵の中で何が起きているか?」「どこを見てそう思ったのか?」「他にもっと発見はあるか?」
    作品を見ながらこの3つの問いかけをすることで、ただ単に絵を見るだけではなく、「考えて見ることの習慣」が身につくようになります。

    ③アウトソーシングではなくDIY
    「子供に良い体験をさせてくれるワークショップ」ではなく「子供に良い体験をさせる方法が学べるワークショップ」という意識で参加すること。この意識の違いは重要ですよね。なるほどと思いました。

    以上3つのポイントを意識することで、子供を飽きさせずに、親子での体験と思い出の価値を最大化できるとのことでした。すばらしい考えだと思います。

    親子でミュージアム体験

    レクチャー終了後は、作品コーナーに移動です。
    まずは1作品、アートコミュニケータの小松一世さんによる、子供とのコミュニケーション方法を見せてもらった後、各家族で実践へ。


    こちらの作品はストーリー性があり、親の問いかけに興味を持って応えてくれた子どもたち。


    楽しそうなおもちゃを見つけてしまった次男。こうなると問いかけは通用しませんw
    同い年のお友達と夢中になって遊んでしまいました^ ^;

    絵本づくり

    ミュージアム体験の後は、場所を移動して絵本づくり!
    撮影した写真を印刷してもらい、用意された台紙にペタペタ貼っていきます。
    そしてテキストのスペースには思い出を記入します。



    あっという間に素敵な絵本の完成です!

    最後はみんなで制作発表!
    体験から制作まで大充実な内容のイベントで、子供たちも大満足でした。

    終わりに

    東京には、大小さまざまなミュージアムが無数にあります。
    いろんな作品に触れ合うことで感性が磨かれて、想像力が豊かになります。
    ですが、じっとしていられない子供にじっとしている作品を見て楽しませることは容易ではありません。
    そんな中、本当にタイミングよく出会ったのが今回のイベントです。
    とても有意義な学びを得られたと共に、森川さんのように、パパが主体となってこのような活動をされていることに感動を覚えました。
    パパが積極的に育児に携わっていくことは、私たちジェンダーイコールの目指すところでもあります。
    このような活動は、どんどん広めていきたいと思いました。
    機会があれば、ぜひ森川さんたちとのコラボイベントも開催させていただきたいです。

    森川さん、小松さん、貴重な体験をありがとうございました!

    北とぴあ「スペースゆう」に行ってきました

    こんにちは。ジェンダーイコールの大井です。
    先日、北とぴあにある「スペースゆう」という男女共同参画活動拠点施設があるということで行ってきました!
    「スペースゆう」とは王子駅にある北とぴあの5階にあり、区民、団体の自主的活動の場として利用できる場所になっているようです。
    ここで団体が集まり、会議など情報の共有ができる場となっているようです。

    充実した本の多さ!

    ここには男女共同参画に関する図書、行政資料、雑誌、ビデオ等の閲覧や貸し出しをしてくれるようなのですが、その量に驚きです!
    なかでも図書がとても多く行政資料や、雑誌等までチェックができないぐらいでした。ふつうにジェンダー関連の書籍も豊富なうえ、絵本も負けないくらいの冊数だったのでお子さんにもお勧めです!

    交流する場所にはいい!

    ここには多目的室(有料)、交流サロン、ミーティングルームがあるので団体登録をすると安く利用できるようです。
    男女共同参画活動する団体にはとてもいい場所だと思いますので我々もうまくこの施設を利用できたらいいなと思いました!

    住所や、詳しく記載されている北区のスペースゆう(男女共同参画活動拠点施設)のページをリンクしておきますので
    興味のある方はぜひ行ってみてください!
    スペースゆう(男女共同参画活動拠点施設)

    「家族とジェンダーをめぐる法律案・政策がはらむ諸問題」参加レポート

    ■開催日程:2017年1月27日(金) 18:00~20:00
    ■場所:東京大学赤門総合研究棟2階 A200番教室
    http://www.scj.go.jp/ja/event/pdf2/240-s-1-1.pdf
    ■主催:日本学術会議

    1月27日(金)、gender=のメンバー3名で東大で開催された日本学術会議主催公開シンポジウム「家族とジェンダーをめぐる法律案・政策がはらむ諸問題」に参加してきました。
    このイベントはTwitterで本多由紀さんのツイートを見たのがきっかけ。Twitterはちょうど約1ヶ月前頃にスタートしましたが、このタイミングで初めていなければこのイベントの存在には気づかなかったでしょう。
    全てのタイミングは、運命でつながっているように感じます。

    法律・政治経済、詳しい分野ではないので正直難しかったところも多かったのですが、ジェンダーについて考えるにあたって必要不可欠な視点であると感じました。以下にレポートをまとめます。

    家庭教育支援法案について

    二宮 周平(立命館大学法学部教授)

    【法案の内容】
    家庭教育支援法案

    平たく言うと『家庭で親が子に、国や社会で役に立つ人になるための教育をしましょう』『国や自治体はその手助けをします』ということ—24条変えさせないキャンペーンより

    【概要と問題】
    ◎平たくいうと・・・
    「家庭で親が子に、国や社会で役に立つ人になるための教育をしましょう」→「国家に従順な子を育てましょう」
    ◎国の狙い
    「国家が家庭内教育をコントロールして、国家に都合が悪い人材をできるだけつくり出さないようにする」→「狙いは国民を“イエスマン”に仕立て上げ、戦争でも何でもできるような体制づくりにする」
    ◎国の目的
    「先の戦時体制で政府が持っていた治安維持のための法的ツールを取得しようとしている」→「国はあきらかに戦争の準備をしている」

  • 家庭教育の名の下に、国家にとって都合の良い価値観が押し付けられる危険性がある。
  • 対抗軸としての「子どもの権利条約」では、「養育」と「教育」は別物である。親が責任を負うのは養育であって、家庭は教育の代替機関ではない。
  • 人格形成に国家化が口出しするということは、道徳の押し付け→伝統の継承→性別役割分担の再生産に繋がる危険性をはらんでいる。
  • 法案に盛り込まれる内容は、条例制定の促進効果を持つ。ひそやかに変えられる法律をきちんとウォッチしていかなければ、少しずつ少しずつ国の思惑通りに国民のありかたが引っ張られていく怖さがある。
  • 親子断絶防止法案について

    千田 有紀(武蔵大学社会学部教授)

    【法案の内容】
    離婚後、子と別居親の面会交流を義務付ける

    【概要と問題】—親子断絶防止法案の問題点―夫婦の破たんは何を意味するのか

  • 個別の事例(特に、認定の困難なDVなどの高葛藤事例)に配慮せず、子供本人が会いたくない場合の意思は認められない。
  • 一律に「会わせることがよいこと」としている点に問題がある。
  • 共同親権にすることで養育費を支払わない別居親(おもに父親)も多く、子供やシングルマザーの貧困を招いている。
  • 親権はもらったら終わりではなく継続のためには監視が必要。
  • 日本では、ここに介入できる専門家の数も力も不足している。
  • 公的な機関による強力な介入を是とするか否か、選択をする岐路にきているのではないか。
  • 自民党憲法改正草案について

    若尾 典子(佛教大学社会福祉学部教授)

    【法案の内容】
    自民党改憲草案24条1項 家族の「意義と任務」 

    家族は、社会の自然かつ基礎的な単位として、尊重される。家族は、互いに助け合わなければならない。

    【概要と問題】

  • 日本的ナショナリズム。安倍政権は類を見ないナショナリズム政権である。
  • 改憲草案は、「立憲主義・天賦人権説・個人主義」の否定である。個人は家族に内包されるものであり、国・社会においては存在し得ないということ。
  • 八木秀次(1996)の夫婦別姓否定論は、個人主義+フェミニズムが、伝統・文化を否定し、結果子供が被害者になっていると論じた。2012年からの「保護者の第一義的責任」へのフォーカスは、子育ては親の自己責任と帰結しており、児童福祉法への攻撃である。
  • 「官製婚活」について〜「家族」に介入する国家〜

    斉藤 正美(富山大学非常勤講師)

    【概要と問題】

  • 国家が「家族のあり方」に介入している。
  • セクハラまがいの指導・行政からの孫請け団体による実施など責任の所在が曖昧なこと・個人情報のダダ漏れ等ツッコミどころが多数。
  • そもそも、家族形成という極めて個人的なライフイベントに国が介入すること自体、近代国家としておかしなこと。
  • 早婚や多産があたかも善であり、若者みんなの希望であるかのごとく誘導するようなパンフレットの配布も問題である。
  • 社員→企業→国家「人口減少に歯止めをかけることで社会貢献ができる」⇒国家が中心にある考え方で良いのか?
  • 「そんなことだから、結婚できないのよ」、「(女性)をお持ち帰りして下さい。どっかつれて行きなさい」といったセクハラ的指導が横行している。
  • 男女共同参画より結婚応援ばかり・・・
  • 所感

    えりこ
    私たちがジェンダーイコールの活動を開始して、はじめてこのようなジェンダー問題の有識者が集まるシンポジウムに参加させていただきました。
    正確には数えていませんが、ざっと見た感じで参加人数は150名位で、男女比率は、女性9割、男性1割といったところでしょうか。
    私たちのような活動には基本同世代の30代には賛同してもらえそうだけど、もっと上の世代にはあまり良い印象を持ってもらえないんだろうなーと勝手なイメージを持っていましたが、この会に参加していた多くの方がその「上の世代」の方たちでした。
    こんなに多くの方が熱心にジェンダー問題に取り組まれていることを知り、とてもうれしく思いました。

    各議題では、ジェンダー研究の第一人者の先生方が講師となり、今政府が進めている数々の法案の中で「家族とジェンダー」に関わるものをピックアップして、概要と問題のポイントを説明してくださいました。
    私もそれぞれの諸問題についてはWEBニュースやツイッターなどで目にしたことはありましたが、きちんと向き合ったのは初めてだったのでとても貴重な機会でした。

    二宮先生の「家庭教育支援法案」、若尾先生の「自民党憲法改正草案」を通して感じたことは、今の政府は個人主義を否定して家父長制のような体制を良しと考えているのではないかという強い疑念です。
    安倍政権は女性の活躍を推進していますが、いつも上部だけで問題の本質を追求しようとしていないように見えていたのは、基本の思想に前述の考えがあるからだと思うととストンと胸に落ちます。
    ただ、この一片の情報を知っただけで短絡的に安倍政権を全力で敵視するのは本望ではないので、今後いろんな角度からこの諸問題について学び、総合的に危険性を判断していきたいと思いました。

    千田先生の「親子断絶防止法案」については、ほとんど知識がなかったのですが、
    ちょうどその日の朝、情報番組で、親権をめぐる裁判で”一審は年間100日の面会を提案した父親側が勝訴、二審は母親が逆転勝訴”となった事件が取り上げられていました。
    その中で「フレンドリーペアレントルール」についても詳しく説明されていたので、私にとってはホットな話題でした。
    共同親権についても一見聞こえは良いと思っていましたが、実は問題があることを知り、大変勉強になりました。

    斉藤先生の「官製婚活」は、地方の婚活支援の酷い現状を知り、同じ国民として恥ずかしくなりました。
    地方が少子化対策として婚活を支援したい気持ちはわかりますが、ここまで個人の尊重や性の平等を無視したセクハラ発言や個人情報のずさんな管理が横行しているなんて。。。国や地方自治体は早期に改善を図るべきだと思います。

    会の終了後、1人ご年配の女性にごあいさつをする機会があったのですが、お話しをする中でその方が夫婦別姓訴訟の原告である塚本協子さんであることがわかりました。
    私も選択的夫婦別姓制度については賛成の立場で、一昨年の最高裁の判決が注目されていた頃にニュースで塚本さんのことを知っていましたが、ご高齢にも関わらずこういった会に積極的に参加されて夫婦別姓を訴えられている姿に感銘を受けました。
    塚本さんの活動はジェンダーイコールでもどんどん応援していきたいと思います。

    最後に、冒頭でも書きましたが、このイベントはTwitterで本多由紀さんのツイートを見たのがきっかけです。
    ジェンダーイコールのTwitterは、この会のちょうど約1ヶ月前頃にスタートしたばかりです。このタイミングで始めていなければこのイベントの存在には気づかなかったでしょう。
    行動することでいろんな世界に出会えることを改めて感じました。これからもどんどん積極的にこのようなイベントに参加したり行動範囲を広げて、まだお会いしたことのない運命の方に出会えることを楽しみにしたいと思います。

    ゆみ
    私自身このようなシンポジウムに参加するのは初めてでとても楽しみに参加してきました。
    会場へ入ると教室の中はすでにいっぱい。空いている席がちらほらという状態で3人別々に着席しました。また見渡したときの男女比はやはり女性は多かったですが意外と男性が参加していたということと、ジェンダー活動に意外と集まるところには集まるのだなと安心したということを覚えています。

    話の内容は私にとっては意外と難しく知らないことばかりで、自分はまだまだだなと感じたので、これを機にもう少し勉強していかなくてはこの活動には付いていけないと実感しました。
    上記のまとめをは本当にわかりやすくまとめてありますので、「いまこのような活動に興味があるよ」という方には一度目を通していただけると、シンポジウムの内容がわかりやすいと思います。

    一番私が心に残った内容は比較的わかりやすかった『「官製婚活」について〜「家族」に介入する国家〜』です。なぜかと言いますと…婚活に国が介入しているなんて知らなかった!
    婚活よりもっと介入した方がいい問題があるような気がして、ばかばかしいという思いしかありませんでした。でも、場所によっては介入をしなくてはいけないほど深刻な場世があるのでしょうか?謎が深まるばかり。今後この問題はどうなっていくのかが気になるところです。

    くるみ
    隣組、婚活支援、家族のあり方についての介入など、戦前のような国民を作ろうとしているという安倍政権。私はこれまで特に身に降りかかる危険として認識してこなかったけど、ひとりひとりがきちんと問題意識を持たなければ、彼らの意のままに少しずつ国を変えられてしまうんだという怖さを感じました。家族、面会交流、婚活、今回のいずれのテーマにおいても、「結婚はいいこと」「親子の愛・家族の絆はあたりまえ」「子沢山バンザイ」的な、今の日本社会では結果的に女性を家庭に縛るような価値観がベースにあるのがとても気になりました。国的には、子供増やして欲しいっていうのがあるんだろうけど、、
    女は母親としてとか妻として生きて行くことに価値を見出せない場合、子供を産むと社会的な立場が低くなってしまうのは現状、あると個人的には思っています。そこを一律に「いいこと」とする基準を見直す、理想的には「本当にいいこと」とする社会設計が必要なのではないでしょうか。