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【イベントレポ:前編】日本メディアの歪んだ「ジェンダー問題」について考えよう!第1回ジェンダー☆ラボ


9/1に第1回ジェンダー☆ラボ「日本メディアの歪んだ「ジェンダー問題」について考えよう!」を開催しました。

テーマは「ジェンダ✕メディア」

はじめにジェンダーの基礎講座として、ジェンダーイコール代表の田渕が「日本のジェンダー問題」について簡単に説明した後、
社会起業家の勝部元気氏と都議会議員のおときた駿氏のお二人をゲストに迎えてトークセッションを行いました。
モデレータ:篠原くるみ(ジェンダーイコール副代表)

メディア規制の必要性を論じる勝部元気氏と、表現の自由の重要性について発信されているおときた駿氏。

お2人とも日本のジェンダー平等社会に向けて活動されている方々ですが、ジェンダー✕メディアに関してはそれぞれの持論をお持ちです。

偏ったジェンダーロールを描写するメディアがなぜ無くならないのか?

それぞれの視点から企業のホンネや規制のリスク等日本のメディア問題にメスを入れていただきました。

非常に学びのある対談でこのイベント内だけにとどめておくのはもったいないと思いましたので、こちらでご紹介させていただきますね。


勝部元気氏のプロフィール

評論家/社会起業家、株式会社リプロエージェント代表取締役
1983年東京都生まれ。早稲田大学社会科学部卒。民間企業の経営企画部門や経理財務部門等で部門トップを歴任した後に現職。ジェンダー論、現代社会論、各種人権問題を専門とする若手論客として、WEB媒体、雑誌、TV等で評論家活動を展開。また、働く女性の健康啓発事業を行うソーシャルベンチャー「株式会社リプロエージェント」で代表を務めている。著書『恋愛氷河期』(扶桑社)。所有する資格数は70個。オフィシャルファンクラブ「Flat Shangri-La」。

〜勝部さんからのひとこと〜
普段は評論活動の他、社会起業をいろいろやっています。

おときた駿氏のプロフィール

早稲田大学政治経済学部を卒業後、外資系企業での7年間を経て、議員の道へ。
ネットを中心に積極的な情報発信を行い、ブロガー議員としても活動している。
2018年10月に新党「あたらしい党」設立。
9月~10月末まで実施したクラウドファンディング「あたらしい政党を作って、日本の政治を本気で変えたい!おときた新党を立ち上げます」では、支援総額約1,200万円、パトロン数1,034人のいずれも政界レコードを超えを達成。
2人の娘の父として公私ともに大奮闘中。著書に『ギャル男でもわかる政治の話』『東京都の闇を暴く』『贖罪 偽りの小池都政で私が犯した過ち』がある。

〜おときたさんからのひとこと〜
北区生まれの北区育ちです。
現在34歳で2児の父親をやっています。妻も江東区議会議員で政治家をやっています。
お互いに全く同じ職業をしているはずなのに、世間のイメージは全く違う。世間から求められる役割も全く違う。
同じ職業で同じことを目指しているはずなのに、どうしてこうも求められていることや周りの目が違うんだろう。
ジェンダーって一体何なんだろう。と普段思ったりしています。

「赤ちゃんがいればがんばれる。」という母親描写のCMについて

篠原:子育てをしていない人やこれから子育てをする人、そして自分の子供たちがこういったCMを見ることで、「赤ちゃんの面倒はママが見るもの」というメッセージとして受け取られることを危惧している。

勝部:このCMは、ジェンダーの話に加えて「苦労酸味」という文脈も入っている。
「苦労したあなたは、そのままですばらしい」といった、苦労した母親=それがあたりまえに変換されやすい。
事実、日本ではそう捉えられている部分が多分にある。
「苦労をしていないお前が悪い、手抜きしている母親はだめだ。」というメッセージと表裏一体。
だからモヤっとする人が多いのではないかと思う。

母親がしっかりしていなければいけない。子供を放置していたら、そこに父親がいたとしてもなぜか母親だけが叩かれる。
そういう社会になっているからこそ、母親がものすごいプレッシャーを感じる世の中になってしまっている。

篠原:最近Twitterで「◯時を過ぎたらママ閉店」といった投稿が炎上していた。
私自身は子育てをしているから投稿者の気持ちがわかるが、経験していない人からすれば、「私だったらもっとうまくできる」と思ってしまう部分もあると思う。
もし自分が子供を産んでいない時代だったら、「ひどい母親だな」と思っていたんだろうなとも思う。
日本にはその辺のせめぎ合いがまだまだある。

保育園のスタンプにジェンダーバイアス!?

おときた:自分の子供は、下の子がまだ1歳9ヶ月。子育てをしていて、まだまだ子育ては女性のものと感じてしまうことがある。
自分は保育園の送り迎えを結構やっている。そこの保育園では「キッ◯リー」という連絡帳アプリを利用しているが、そこで使える「おはようございます」とか「よろしくお願いします」などのスタンプが全てママのアイコンになっている。
全部ママのアイコンだから、自分が使ってよいのか戸惑ってしまう。
キッ◯リーを開発した会社をはじめ、企業にとって「保育」というものはまだまだ女性のものという認識を持たれていると思う。

メイク落としに男性を登場させたビ◯レのCM

おときた:こちらはジェンダーバイアスに気を遣って作ったのかというと、たぶん商業的な理由と半々だと思う。
一般的にはメイク=女性のものという意識があると思うが、メイクアップアーティストはほとんど男性であることが実情。
さらにメイク落としは男性も結構使っていて、男性のマーケットも若干ある。
そのため、マーケットの都合上「1割位は男性を入れよう」といった、商業的価値観によって作られている可能性がある。

企業はそういうのに非常にめざといし賢いので、そういうところまで見ている可能性があるということを知っておいてもらいたい。

勝部:逆に言うと、メ◯ーズ(オムツブランド)はペルソナを絞りすぎている。作った時はそれでも良いが、世間の目を考えずにそのまま出してしまっている点が問題なのかなと思う。

おときた:ビ◯レとメ◯ーズとの違いからいうと、化粧品業界は時代の最先端を走っているという意識やプライドがある。
それに対してオムツや保育はまだまだ遅れている。そういった業界の違いもCMの作り方に差が出てしまっているのかなと思う。

篠原:2014年〜2016年にジェンダー炎上系CMが多数出ていたが、最近は落ち着き、逆に最近の白物家電等では無理くりな感じで男性が出てきている。
洗濯機用洗剤のCMでは障害者なども出てきていて、ダイバーシティを意識しだしている流れが見える。

各国のメディア状況は?〜アメリカの場合〜

篠原:日本ではすごいミニスカートを履いている女の子が、アメリカではあえてスカートをめちゃくちゃ長くしている。
短いスカートは有害だと判断されている。
アニメのドラ◯もんの場合、日本では「ぬいぐるみを持ったしずかちゃん」が普通に描写されるのに対し、アメリカでは、ぬいぐるみが本に変わっている。
そもそもしずかちゃんは小学4〜5年生の設定なのに、人形が出てきている時点でつっこみどころもある。
日本のアニメは人物描写のキャッチアップがまだまだ足りていない。

勝部:このドラ◯もんの問題は、女性が複数いる中で1人だけ人形を持っているのであればOKだが、1人しかいない女性が人形を持っているという点が性別役割を強調していて問題とされている。

各国のメディア状況は?〜イギリスの場合〜

篠原:イギリスでは、「広告基準協議会」というものがあり、そこで、広告におけるジェンダー表現の基準が提示されている。
例えば、痩せすぎのモデルを出すのはNGとか、家族が散らかしたものを母親だけが片付けるのはNG。
その他、男の子がするようなアクティビティを女の子がするのはふさわしくないといった描写はNGなど。
これは性別が逆でもだめ。簡単な家事に男性が失敗するという描写もNG。
割とカッチリとした規制を入れている。

ダイバーシティをねじ込むイギリスドラマ

The End of the F***ing World

篠原:NETFLIXで配信している「THE END OF THE FxxxING WORLD」というドラマは、ティーンエージャーが旅をする中いろんな事件を起こし、それを追う2人の刑事がいるという設定。
日本のドラマで刑事といえば、武田鉄矢のような年配の男性とイケメン男性の組み合わせなどが一般的だと思うが、
このドラマでは、2人とも女性刑事、さらに、1人が黒人、1人が白人(レズビアン)という設定になっている。
性別や人種などを非常に意識している。
むりくり多様性をねじ込んでいるようにも見える姿勢が先進的だなと感じる。

勝部:もし日本のドラマで女性刑事が出てくる場合、竹内結子さんや仲間由紀恵さんとか、いわゆる「ザ・美人女優」が多いと思う。
女性の場合は世間一般で美しいとされている人が起用されることが多い。
対して男性の場合は、イケメンもいるがイケメンで無い人もたくさん出てくる。
男性の中にはダイバーシティがあるのに、女性の中にはダイバーシティがないのが日本ドラマの特徴。

中編につづく〜

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