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〜本の読み聞かせで伝える〜 小学生に向けたジェンダー問題提起


田渕恵梨子
息子の通っている小学校で「本の読み聞かせボランティア」に参加しています。
毎週火曜日の8:25〜8:40の15分間、各クラスに割り当てられたボランティアが自分で選んだ本を子どもに読み聞かせるという活動です。
昨日私の出番がやってきたので、1年生のクラスに読み聞かせをしてきました。

レイフ・クリスチャンソン作「おんなのこだから」

読み聞かせに選んだのは、レイフ・クリンチャンソン作「おんなのこだから」という本です。
歴史的な性別役割分担に疑問を投げかける内容になっています。

”おそうじ せんたく おかいもの 食事のしたく あとかたづけ 弟や妹のせわ 女の子だから あたりまえ?”

冒頭からこんな調子で進みます。

子どもたちの反応は?

1文ずつ、子たちに向けて疑問を投げかけるような形で読んでいくと、

「そんなことなーーーーーい!」「パパだってやってるよーーーーー!」

子どもたちからはこんな声が聞こえてきました。

”大臣 社長 裁判長 女の人はめずらしい。牧師 神主 お坊さん。男のひとがいちばん?”
”大工 運転手 宇宙飛行士 女の人ができるしごともっとあるはず。”

昔はね、男の人しかできないような力仕事とかが多かったから、男の人が外で働いて女の人が子育てや家のことをしていたんだよ。
でもね、コンピュータが出てきたことによって、今では女の人も男の人と同じように仕事ができるようになったんだ。
だからこれからは、子育てや家のことも仕事と同じように男の人も女の人もどちらもやる時代なんだよ。
そう伝えると、子どもたちは「そんなこと知ってるよーーーーー!」と力強い言葉が返ってきました。

小池都知事人気!?

ママが仕事をしていてパパが家のことをしていても全然変じゃないし、女の子だって総理大臣や社長になれるんだよ。
私がそう話すと、1人の男の子が
「もう女の総理大臣いるよーーー!小池都知事!」
(総理大臣ではないけど^ ^;)
「そうだそうだーーー小池都知事がいるーーー!」
と、多くの子供達がそんなことは当然だといった感じで反応していました。

1つ気になったこと

1つだけ気になったことといえば、元気よく反応してきたほとんどが男の子だったという点です。
女の子がやけに控えめな印象を受けました。
実は前回、1年生の別のクラスでこの本の読み聞かせをしたのですが、その時も同じ印象でした。
シェリル・サンドバーグ著「リーン・イン」に書いてあったのですが、女性は自分に自信が持てずに男性と同じテーブルにつこうとしない傾向があるそうです。
女性は男性に比べて自己を過小評価してしまいがちで、議論の場で控えめな態度を取ってしまいやすいようです。小学1年生から既にその性質が現れているということなのでしょうか?
そうであれば、女の子にはもっと自信をつけてもらいたいと感じました。

最後に心強い女の子の言葉をもらえた

”てきぱき家事するお父さん しごとにいきいきお母さん すてきじゃない”
”あなたはどう思う?”

で本の最後は締めくくられます。
読み終えた後、子どもたちに「大きくなったら何になりたい?」と聞いてみました。
すると、1人の女の子から「医者になりたい」という声が。すばらしい!
どんな職業も大切で素晴らしいことはわかっています。
ですが、願わくばこれからの子どもたち(特に女の子)には、サポートに回るような仕事ではなくて、医者のように自己判断して決断のできる仕事に積極的についてほしいです。
男女問わず「社長になって会社を経営したい!」「政治家になって世の中を変えたい!」といったような力強い声がたくさん聞こえてくる世の中になればうれしいな。
今後当NPO法人では、女の子がもっと積極的になれるような活動や子どもたちが自信を持てるような成功体験ができる活動を実施していきたいと思っています。

【参考】

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